決算書が分からない営業マンは要らない
いきなりですが、クイズです。
Q1.
ある企業が期末の3月31日、在庫を現金で100万円分仕入れました。 その商品が3月31日中に全く売れなかった場合、この企業の帳簿上の利益は100万円分増えますか?減りますか?
A1.
帳簿上の利益は変わりません。
Q2.
あなたの会社の売上高営業利益率(粗利益率)、最終利益率は知っていますか?
私が社会人2年目の時、得意先の中小企業の社長さんから資金繰りや税金、在庫回転の話を相談されました。
私自身は大学で経営学部だったのですが、実務とはほど遠い程度の勉強しかしていません。
もちろんこの相談には『さっぱり分かりません』という状況。
当然ですが、この社長さんからの信頼を貰えるわけがありませんね。
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営業マンは売るだけではダメ
今にして思い直せば、この社長は私に相談していたのではなくて、私を試していたのかもしれません。
しかし、かなり恥ずかしい、情けない思いをしたので、本を何冊か買って通勤電車で繰り返し読みました。
いま私は小さい会社を経営していますが、経営者の立場になってみると、売上も大事ですが、当面の資金繰りは一番の関心ごとです。
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取引先相手に自社の経営状況をオープンにすることは普通はありませんが、決算書(損益計算書、貸借対照表)の読み方を一通り理解しているか否かで、提案方法が変わる商談も出てくるでしょう。
取っつきにくい印象があると思いますが、基本的な仕組みさえ知っていれば商談で相手に引け目を感じずに済むことも多くあります。
会計基準は毎年変化しますので完全にマスターすることは専門職の方以外には難しい(不要)ですが、最低限知っておくべきことは押さえておきましょう。
こちらは私が何冊か読んだ中で、一番分かりやすくクイズ形式でまとめられている本です。
『中小企業の社長を相手する営業マンが知っておくべきこと』が網羅されています。
2001年初版の本ですが、今読み返しても『なるほど』と思えるような内容ですし、300ページ程度の文庫本なので通勤カバンの中でも邪魔になりませんでした。
また、定価だと700円弱ですが、アマゾンでは中古で送料込みで300円前後で購入できます。
『売る方はまずまず得意だけど、数字はちょっと苦手』という方にはオススメの一冊です。